2年前ですが、このような出来事がありました。
全ファットフィンガーとは、指の太い欧米人がキーボードを押し間違えてしまうことから名が付きましたが、金融取引等の電子注文でのご発注がで損害を被ってしまうことを指します。
上記の外でも、誤発注や誤送金によるファットフィンガーを、金融機関は数年置きに発生させています。
個人投資家が得られる教訓と対策は
個人投資家が扱う資金は、大手金融機関に比べ小規模ですが、自身が苦労をして築いたものであり、決して他人ごとではありません。
このようなファットフィンガーから個人投資家が得られる教訓と対策はなんでしょうか? 色々あるかと思いますが、その中で重要だと考えることをひとつ紹介したいと思います。必ず防ぐことは出来ないかもしれませんが、可能性を減少させることには役立つはずです。
人はミスをする生き物という原則を忘れない
世の中には致命的なミスをほぼしない人も少なからずいますが、一般的に人間はミスをする生き物です。
ミスの要因としてよく耳にするのが慢心や自信過剰です。まずはこの自分はミスをする生き物だということを認識することがミスを減少させる第一歩だと考えます。
対策は
①の原則を頭に入れたうえで確認を行うことです。①の原則を頭に入れたうえでというのが非常に重要です。
例えば、あなたが書類のチェックを頼まれたとして「あなたより経験豊富でミスがないと定評がある人が作成した」と渡される書類と「新人でよく凡ミスを起こす人が作成した」と渡される書類のどちらを真剣かつ入念にチェックをするかということです。
自信がミスをするかもしれないと念頭に入れ、確認することにより、より自身のミスに気づける可能性が上がることが期待できます。