数字で見るNVDA(エヌビディア) マグニフィントセブンの一角、AIの普及で波に乗っているNVDAはどんな企業か?

マグニフィントセブンの一つでもあり、AIの普及とブーム?の波に乗りに乗っている企業の一つのNVDA(エヌビディア)の数字からどんな企業なのかを見ていきます。マグニフィントセブンの中でAIブームに乗れているもうひとつの企業はこちら。

 

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前回の内容はこちら。

 

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NVDA(エヌビディア)とは

NVIDIA HPより

高性能ゲーム、画像処理、データセンター、自動車など、大規模な成長市場向けGPUの開発、販売とプラットフォームを提供している企業です。

自社ではGPUの製造設備をもたず、委託製造(ファブレス)方式なのも特徴のひとつです。

 

 

株価推移の比較

NVIDIA年次報告書より

比較対象はNVDA(緑の線)とS&P500及び、ナスダック100で、2019年1月末に100$投資をした場合の、2024年1月末のトータルリターンのグラフです。

NVDAは1536$と他指数に比べ圧倒的なリターンをたたき出しています。

 

収益推移

自作グラフ(単位は百万$)

売上高は4年で5.6倍に、営業利益は11.6倍に、当期純利益は10.6倍に成長しています。

 

 

自作グラフ(単位は%)

利益率は安定こそしていませんが、非常に高い水準にあり、落ち込んだ2023年においても15%はあります。

 

 

株主還元

 

自作グラフ(単位は百万$)

A2fainance HPより

配当支払いは毎年行われています。配当額はここ5年ほどは横ばい傾向です。

2023年と2024年に自社株買いも実施されています。

 

自作グラフ(単位は%)

配当性向はかなり低めに抑えられています。2022年の総還元性向は約240%。

 

自作グラフ(単位は百万株)

ほぼ横ばいですが、発行済み株数は2020年より僅かに増えた分を2023年2024年に僅かながら減少させています。

 

財務推移

 

自作グラフ(単位は百万$)

自作グラフ(単位は%)

半導体需要には波があるせいか、自己資本比率は非常に高い水準を維持しています。

 

自作グラフ(単位は百万$)

2024年の営業CFが数倍の規模になっています。今後もこの水準かそれ以上の営業CFを稼ぐことが出来るかに注目です。

 

先端半導体企業だけあって投資も嵩むのか思い投資CFの内訳を見ていくと、投資CFのマイナスは大半が有価証券購入によるもののようです。2023年は有価証券の購入より、満期による返還や売却の方が多いため投資CFがプラスになっています。(自社株買いする為のあえての調整?)

 

研究開発費

自作グラフ(単位は百万$)

研究開発費は増加傾向です。

 

 

自作グラフ(単位は%)

売上高/研究開発費は今まで見てきた企業より、かなり高めです。

 

NVDAに対する感想(個人的な感想です)

収益の成長と、高い利益率を維持できるかが注目の、大型成長株です。

株主還元に関しては、2023年度の株主還元こそ無理がありますが、2024年の還元は成長への投資と、無理のない株主還元が両立出来ているように見えます。今後成長しながらも、手厚い株主還元を行う企業に変化しつつあるのかもしれません。

 

自己資本比率は高めで、波がある半導体需要への備えられた安定的な財務に見えます。

競争力を維持するのに年々、研究開発費を高めていかなければなりません。ただ、需要が減少した場合は重しとなるかもしれないとも思いました。

 

 

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