過去5年の決算で見る米企業 CrowdStrike(CRWD)

割安株や、テクノロジー企業を中心に、保有候補を物色しています。今回はサイバーセキュリティ企業のCrowdStrike(CRWD)です。気になった理由はサイバーセキュリティという分野かつ、ここ最近株価が急上昇していたからです。(以前紹介した下落続きのUnityとは正反対)

決算を数日後に控えていますが、先日少し購入しました。(※決算前の購入は賭けになるのでお勧めしません)

 

mousouya.com

 

CrowdStrikeとは

 

CrowdStrikeHPより

設立2011年の文字通りクラウドを活用した、サイバーセキュリティサービスを提供する企業です。上場は2019年で急成長中の企業です。

 

投資リターンの比較

2021年度に、他の比較対象を大きく引き離しピークを付けた後下落、底をつけた後再び急上昇し今に至ります。2024年1月末時点で、上場から5倍近く、他の比較対象と比べても2倍近くのリターンを出しています。

 

売上等

自作グラフ(単位は千$)

売上高は4年で約5倍になっており、素晴らしい成長です。少ない損失割合も非常に好感を持てます。

2024年度を通しては営業利益は若干の赤字、最終利益は黒字となっています。

4半期単位では営業利益は二回連続で黒字、最終利益は四回連続黒字となっており、利益を出すフェーズに転換しつつあるようです。

自作グラフ(単位は%)

利益率もマイナスを脱却しつつあります。

 

財務等

自作グラフ(単位は千$)

自作グラフ(単位は%)

総資産が成長している割に、負債は抑えられており、自己資本比率も約30%以上をキープしています。

 

自作グラフ(単位は千$)

売上高成長に連動して、営業CFが増えています。手元現金も分厚く安心感があります。

 

株主還元

自社株買いも配当支払いもありません。

自作グラフ(単位は千株)

株数は増えていますが、売上高成長を考えると妥当な増加ではないでしょうか。

 

研究開発費

自作グラフ(単位は千$)

自作グラフ(単位は%)

売上高成長のおかげで、売上高/研究開発費率を1/4程度に抑えながら、研究開発費を増加できています。

 

個人的な感想

数字だけ見ているとかなり有望な企業のように見えます。サイバーセキュリティも競争で個別株は蹴落とされる可能性ははあれど、市場自体は今後も拡大し、必要とされなくなることはほぼないかと思われます。

(日本単体で考えても、企業や公官庁を始め、日本市場はサイバーセキュリティ対策の考えと投資が後回しで遅れており、日本のサイバーセキュリティへの投資拡大も市場成長に寄与するのではないでしょうか。※毎日のように国内の情報漏洩ニュースを見ることからの個人的な感想です。自分の商売の為に大事な個人情報を収集する癖に、危機感や投資がおざなりで、簡単におもらしするのは本当に許せない。

 

唯一の問題は、株価は現在どこまで先の成長を織り込んでいて、どの価格が妥当なのかが私には分からないことです。

もう購入してしまったので6/4の決算に注目していきたいと思います。

 

 

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