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Microsoft(マイクロソフト・MSFT)とは
過去、Windowsやオフィスソフト(Word、Excel、Powerpointなど)を売りきりで販売するソフトウェア企業として有名でしたが、企業買収や、クラウドへの統合とサブスクリプションへの移行により競争力を高めてきました。
現在も、出資先のAIサービスをいち早く自社サービスに組み込むなど、さらなる競争力強化と成長が期待されています。
ゲーム事業も従来のXBOXと売り切りゲームソフトだけではなく、ゲームパスというサブスクリプションサービスに力を入れていたり、アクティビジョンブリザード(ゲーム開発会社)買収などの規模拡大で、存在感を増しています。
投資リターンの比較
2018年6月にMSFT(マイクロソフト)、S&P500指数、ナスダックコンピューター指数に、100$投資した場合の2023年6月時点でのリターン比較になります。
S&P500に投資すると約1.8倍に、ナスダックコンピューター指数は約2.4倍なっているところ、MSFTは約3.6倍という圧倒的といってもよいリターンを出しています。
収益の推移
売上高は4年で68%の成長(年率17%)、営業利益は4年で100%の成長(年率25%)、当期純利益は4年で84%の成長(年率21%)を遂げています。
営業利益率は35%~40%前半と非常に高水準をキープしており、利益率も30%以上あります。
株主還元
配当は毎年増配しており、4年で約48%の増配(年率約12%)されながらも配当性向は40%未満に抑えられています。総還元性向も比較的高い水準にあり株主還元は手厚いと言えそうです。
連続増配銘柄で、過去に18回も増配が行われています。(2011年以降は毎年増配)
自社株買いも配当支払いと同等以上の規模で行われており、発行済み株数は、4年で約4%減少と、僅かながら着実に減少しています。
一株利益も4年で91%成長(年率22.7%)しています。(2022年から2023年も0.03$と僅かながら成長)
財務推移
2019年の35%付近も低くは感じませんが、(アメリカ基準)自己資本比率は上昇傾向にあります。
2023年度の手元現金の上昇が目につきます。高金利下では頼もしく見えます。
研究開発費
研究開発は将来の成長や競争力強化への投資でもありとても重要です。毎年増加傾向でありながら、売上高に対する比率は13%付近でコントロールされているようです。