自身が保有する企業の業績を振り返っており、今回はAAPL(アップル)になります。以前はCOST(コストコ)を紹介しました。
Apple事業内容
アップルブランドで専用OSを搭載したスマートフォン、PC、タブレット、ウェアラブルを始めとしたハードウェア製品の販売、クラウド、デジタルコンテンツ、決済などのサービスの提供を行っています。
株価
2018年9月末より20239月末までの5年でAAPL、S&P500、ダウジョーンズテクロジーセクター指数との比較になります。
この期間においてS$P500に比べ2倍のパフォーマンスを、単独では投資価値を3倍以上に高めていることが確認できます。
直近1年のS&P500と比較するとこんな感じです。過去5年で比較すれば素晴らしいパフォーマンスですが、最近の株価は冴えない印象です。
収益等の推移
売上高は4年で47.3%の成長(年率11.8%)、営業利益は78.8%の成長(年率19.7%)、当期純利益は75.5%の成長(年率18.9%)を遂げています。その反面、2023年の各数値は2022年からは減少、2021年と比べても僅かの成長にとどまっています。
営業利益率、純利益率は共に安定した高い水準にあります。
売上高の構成は製品によるものとサービスによるものからなります。売上高の大半は製品によるものですが、サービス売上高が右肩上がりで成長していることは注目に値します。一般的に物を生産して販売するのに比べ、サービスのやソフト販売は利益率が高い傾向にあるからです。
売上高に対するサービス売上高の割合も2019年度17.8%から2023年度には22.2%まで上昇しています。
株主還元
AAPLも連続増配銘柄です。4年で25.3%増配(年率6.3%)されています。
配当性向は20%付近に抑えられています。
配当が物足りなく感じるかもしれませんが、自社株買いを含めた総還元では純資産を超えて株主還元を行っている年も珍しくなく、株主還元には積極的な姿勢を見せています。
自社株買いにより発行済み株数は着実に減少しています。4年で約85%まで減少しています。
一株利益も着実に増えており、4年で2倍以上に成長しています。
2022年から2023年も(横ばいに見えますし、ほぼ横ばいですが)利益こそ減少していますが、自社株買いのおかげか一株利益は6.11$から6.13$に成長しています。
財務
自己資本比率は低下傾向です。100%を超える水準の株主還元も影響していると考えれらます。キャッシュフローも見ていきます。
手持ち現金が少なく感じるほど、営業CFは膨大です。年度末の現金も他銘柄と同様にコントロールされているようにも見えます。
研究開発費
ブランド価値の維持や向上、新製品の開発するには、投資は欠かせません。Apple社も毎年増額させいます。
売上高との割合のグラフです。売り上げや利益成長が冴えませんし、米国や欧米で規制当局からの訴訟も抱えています。
www.bbc.com(BBC様記事)
訴訟で、仮にアップルの競争力が削がれたとしても、(アップルの言い分が認められる可能性が無いわけではありませんが)新たな競争環境の中でもやっていけると、私は信じています。
それは、今までアップルが培ってきたブランド力と、この膨大な研究開発が他社に対しての大きなアドバンデージとなると考えているからです。