4月後半より、私の持ち株の4半期決算が始まるので今一度、持ち株のおさらいをしておこうと考えています。第一弾はMCD(マクドナルド)についてです。
例によって過去5年の企業業績などを見ていきます。
マクドナルドとは
みなさんもご存じのハンバーガーのチェーン店です。
世界100ヵ国以上、38000店舗以上の店舗を構える世界有数のグローバル食品サービス小売業です。世界のマクドナルドレストランの約93%が地元の独立した事業主が所有・運営しています。(マクドナルドのHPより)
株価
MCDとS&P500、ダウ工業株平均指数と2018年からの比較グラフがありました。この時期においてはS&P500に劣後していますが、ダウと同程度の株価推移となっていたようです。
収益の推移
収益は4年で19.3%の成長(年率4.8%)、営業利益は4年で28.4%の成長(年率7.1%)、当期純利益は4年で40.5%の成長(10.1%)となっています。
利益率
営業利益率は驚異の40%代で推移、最終利益も30%前後と非常に高い水準のようです。
株主還元
マクドナルドは、毎年増配している連続増配銘柄です。
長期ではこんな感じ。
配当性向は2020年を除き概ね60%代を推移。自社株買いを含めた総還元性向は100%越えを超える年もあり、株主還元への意欲は強く感じます。
発行済み株数、一株利益
ぱっと見横ばいにも見えますが、4年で95.7%までわずかではありますが着実に減少しています。
発行株数は微減ですが、一株利益は波があれど成長しているようです。4年で46.7%の成長(年率11.6%)となっています。当期純利益は4年で40.5%の成長(10.1%)でしたので、自社株買いの効果がでているのかもしれません。
財務
はい、マクドナルドも以前調べたスターバックス同様に債務超過状態です。
営業CFは波がありますが、おおむね安定しているようにも見えます。現金及び同等物が少なめに見えますが、積み増しては吐き出してを繰り返しているようにも見え適切に管理されているようにも感じます。
最後に
債務超過状態ではありますが、高い営業利益率と安定した営業キャッシュフローで充分カバーできているようです。
ただ投資家として、支払い能力が収入に強く依存していることを充分理解しておかなければならず、営業利益率の低下や収益の減少とその兆候には敏感になっておく必要はあるのかもしれないと感じました。決算ではそのあたりをよく見ておきたいと思います。