私は、個別株への投資は長期目線であっても、購入タイミングは大事だと考えています。
そんな私は、保有銘柄以外でも気になる銘柄の動向をチェックするようにしています。
で、最近気になっている銘柄の一つがSBUX(スターバックス)です。
SBUXとは
みなさんご存じのコーヒーストアの経営、コーヒー関連商品の販売を行っているあの会社です。
創業は1971年、アラビカコーヒーの調達及び焙煎を行っており、全世界38000店舗でスペシャリティーコーヒーを提供しています。
スターバックスの株価について
過去一年の株は上下はあれど右肩下がりと言った感じに見えます。
5年ほどのスパンで振り返ってみると最安値ではありませんが、現在の価格はおよそ5年前の新高値くらいの水準とも言えます。
企業の中身が5年前より成長しているのであれば、お買い得なのではと思い数字を確認してみることにしました。
スターバックスの企業規模
2020年の落ち込みこそあれど、売り上げは右肩上がり、営業利益や当期純利益も横ばいよりは若干上のように見えます。
売上高は2019年以降、4年で35.7%の成長(年率8.925%の成長)、営業利益は43.9%の成長(年率11%の成長)、当期純利益は14.5%成長(年率3.62%)しているようです。
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業利益率は2020年を除外すれば、16%付近で推移しています。
2020年のような危機に大きく影響を受けることも如実に示していますが、高めの利益率をたたき出しながらも堅実に成長している企業だと感じました。(個人の感想です)
スターバックスの株主還元
株主還元を見ることで、その企業がどのステージに当てはまるのかが分かります。
配当の支払い
四半期当たりの配当金は毎年増配されています。スターバックスHPによると2010年に最初の配当が支払われて以降一貫して連続して増配されてきた歴史があるようです。
配当性向は支払われた配当金の純利益に対しての割合で、総還元性向は、配当支払い+自社株買い額の純利益に対しての割合を示しています。
総還元性向100%ならその年の純利益を全て配当や自社株買いに充てていることを表しています。
私が注目した点は2点です。まず1点目は2020年度も増配を行っていますが、この時の配当性向は200%つまり純利益の2倍近くの配当支払いをしているという点です。
2点目は2021年を除いて毎年自社株買いを行っている点です。
少しわかりずらいですが、着実に発行株数は減少しており、2023年の発行済み株数は、2019年比の93.4%まで減少しています。
こちらも2020年を除くと僅かながら、伸びているようです、
あくまで個人的な感想ですが、長期的な企業成長と経営への自信が現れているようであり、株主還元の意欲も非常に高いことが伝わってくるかのように感じられました。
財務状況
さて、ここ5年だけ見ても、純資産を超えての還元をおこなっていますが、財務状況は大丈夫なのでしょうか。
まずは自己資本比率から。自己資本比率とは総資産から総負債を差し引いた純資産(自己資本)が総資産に対してどれだけの割合なのかを示します。高ければ高いほど、財務は健全とも言えます。
15%~35%で推移していると思われました??
いえマイナス15%~マイナス35%で推移してます。
スターバックスは総資産を全て売却しても総負債を返済できない状態、つまり債務超過状態と言えます。
債務超過と聞くと企業がすぐにでも倒産するように感じられるかもしれませんが、倒産するのは手元現金が底をつき、借金の返済や、支払いが出来なくなった時です。
次にお金の出入りを見ていきます。
営業キャッシュフローは2020年を除けば6000~4000百万$の範囲で安定しているとも言えそうです。
次に期末現金及び同等物の残額を見てみると2000百万$以上を安定してキープしていることと、一つの事に気づきます。2019から2020年、2021年と積み上げた現金及び同等物を2022年に2019年水準まで吐き出しているようにも見えます。そして、2023年には現金及び現金同等物を着実に積み上げており、計画的に調整しながら株主還元を実施しているようにも見えます。
最後に
さてどうでしたでしょうか?
過去5年の数字を並べてみただけの感想にはなりますが、今すぐ飛びつきたい株ではないようにも感じました。(飛びつく資金も今ありませんが)
時間に余裕があれば私が保有するMCD(マクドナルド)との比較もしてみたいと思います。(配当利回り、PER、債務超過、世界中に展開している点など共通点があるので)