投資の敵か?はたまた味方か? 強欲と恐怖

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前回につづき、感情シリーズ編として、投資においてパフォーマンスを左右するかもしれない、強欲と恐怖を描きます。前回はこちら。

 

mousouya.hatenablog.com



株式投資における、強欲と恐怖

今回は分かりやすく、安く買って、高く売る話に限定します。

 

株式も商売も、安く買い、高く売れば利益が出ます。だから、皆がこれを狙いますが、強欲と恐怖に支配されると、逆の行動をとってしまい損失を出してしまいます。

なぜ、分かっていることが出来ないのでしょうか。

 

 

強欲に支配されると

お金が増えると嬉しく、逆に減ると悲しいのが普通の反応です。

 

人間は、感情に慣れ、感受性が低下する性質があります。

以前と同じ嬉しさを感じるために、より大きな儲けを求める欲が生まれます。

欲は成功体験を繰り返すことで、強欲になり、根拠の無い自信から、過剰なリスクを取るようになります。

 

強欲な投資家は、正常な思考を失っているので、売り手しかいなくなった市場に気づかず、最後の買い手になります。

最後の買い手は、他の投資家が売り急ぐ中でも、強欲が邪魔をして売り時を逃します。

 

恐怖に支配されると

売り遅れた強欲な投資家は、下がり続ける価格を見てるうちに、強欲は消え、小さな恐れを抱きます。

恐れは、加速度的に大きくなり、やがて恐怖にとらわれた最後の買い手は、パニックを起こし、最後の売り手として底値で売ってしまうのです。

 

 

強欲と恐怖への対抗するには

自身の投資ルールを決め、規律を守る

感情に支配されない投資をするには、平時で冷静な時に、投資ルールを決め、それにそった投資をすることが大事です。

多くのポジションを持ちたい衝動に駆られても、一刻も早く全て売りたいと思っても、ルールを守ることで、感情に支配された投資にならなくなります。

 

もちろん、一度決めたルールを一生使う必要もありません。変更が必要なら、変えればいいのです。

ただし、感情に支配された状態でルールを変更してはいけません。これだけは忘れないようにしましょう。

 

自身のリスク許容度を把握しておく

あなたは、資産が半値になっても、夜にぐっすり眠れますか?

 

もし、眠れない・・可能性があるのなら、リスクを取りすぎているのかもしれません。

どれだけの下落幅をを想定するか、非常に難しい問題ですが、一度自分なりに考えておきましょう。

 

避難訓練などと同様に、想定内なら慌てず理性的に動けます。しかし、想定外だと、慌ててしまい、理性的に動けなくなります。

 

だから訓練することや、想定しておくことは、非常に大事なのです。

 

 

他人の強欲と恐怖を尺度として利用する

 

周囲の声が、「買い!」一色なら、市場が強欲であると示しており、逆にポジションを減らすタイミングなのかもしれません。

逆に「売り!」一色なら、市場が恐怖支配され、少しずつ買っていくタイミングなのかもしれません。

 

株価は、常に最適な値とも限りません。時に、強欲や恐怖が価格を形成している場合もあり、それを逆に利用するということです。

 

なかなか狙って出来るものではありませんが、うまく活用できればあなたのパフォーマンスに貢献してくれるかもしれません。

 

 

 

最後に

有名な投資家もこのような旨の言葉を発言しています

「バーゲンセールを喜ばない人はいないのに、なぜ、誰も株のバーゲンセールを喜ばないんだ?」と

 

 

 

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