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多くの人にとって、節約や貯金の継続は、容易ではありません。
それは、刺激のない退屈な行動だからです。
人間は、本能的に刺激的な行動を好むようプログラムされています。
その性質を最大限利用した、広告や商品が溢れかえる先進国では、それに抗うことは非常に難しいことです。
しかし、だからと言ってあきらめる必要もありません。人間は理性も持っているからです。
この本能や理性の特性を理解し、上手く活用することは、節約や貯金継続の助けとなるでしょう。
①無理をしない
本能に無理をさせると、あなたは理性と本能の争いで疲れてしまい、継続や目標達成は難しくなるでしょう。ですから妥協しましょう。
疲弊した挙句、達成できないくらいなら、妥協してでも無理のない、目標を達成する方が合理的で、継続性も高まります。
急がば回れのような考えは、初心者から幅広い人にお勧めできます。
②始めは、小さな目標から。そして徐々に目標を引き上げる
いきなり大きな目標を掲げると、モチベーションを維持できずに挫折する可能性があります。
それを考慮するなら、小さな目標から始め、徐々に目標を引き上げる手法は有効であると言えます。
この手法の主なメリットは以下の通りです。
A:小さな目標から始めることで、目標に対して気後れしない
B:簡単な目標を設定することで、自分の成長(スキルや知識など)が、目標に追いつきやすい
C:小さな成功体験を重ねることで自信につながり、モチベーションが維持しやすい
などののメリットがあります。浪費家から脱却しようとしている人や、自分に甘い人にもお勧めです。
③意義を具体的に
例えば、理由も大義もなしに、「増税する!」 と言われると、賛成する国民はほぼいないでしょう。
では、増税の必要性・使い道について、誠実かつ丁寧な説明があればどうでしょうか? 恐らくですが、消極賛成を含め、賛同する人が多くなるのではないでしょうか?
何が言いたいかというと、「ただ、なんとなく○○万円貯める」目標より、「私は○○をどうしてもやりたい! その実現には○○万円必要だから、その為に頑張る」という目標の方が、頑張れそうな気がしませんか?
浅い理由では、理性は頼りありませんが、しっかり説明できる意義があるなら、理性は大変頼もしい仲間となるでしょう。