あなたが、優秀なプロの投資家を出し抜く能力があるのであれば、話は別ですが、私のような凡人にとって退屈に感じるような投資が一番効率がよいと考えます。
凡人には退屈に感じる投資がよいと考える理由
確率と期待値の話
コインを投げて、表が出る確率は50%です。
(最近、投げ方次第で確率は偏るという研究発表を目にしましたが)
数回程度では、表が連続して出る可能性もあります。しかし、確率というのは試行回数を増やせば増やすほど、限りなく50%に近づいていきます。
宝くじで例えると、期待は50%と言われており、これは1万円宝くじを買うと、5千円しか戻ってこないことを意味します。つまり期待値50%の勝負を、繰り返すほど、あなたの資金を半減させる可能性が上がるということです。
(宝くじを否定したいわけではありません。夢を買っている。大いに結構だと思います。ただ、投資と考えると・・・というお話です。)
株式投資の話
さて株式投資の話に戻します。
日々のニュースを材料に、短期売買を繰り返すことは非常にエキサイティングで投資をしてる感がでますが、凡人の私にはプロの投資家相手に期待値が100%を超える勝負を仕掛けられるとはとても思えません。
そもそも、プロの投資家であっても、大半が市場平均(アメリカでの話)に負けていますし、労力をかけた分、利益が増えるものでもありません。
であるならば、凡人の私はエキサイティングなトレードで勝つことを考えるのではなく、退屈に感じる投資で負けないことを考えた方が、一番儲かりそうだと結論付けました。
私の考える退屈な投資
私は、長期目線で目利きすること、そして負けないことを重視します。
短期売買は極力控える
先ほども述べた通り、期待値の低い短期売買は極力やめることです。試行回数を増やすほど、資金を減少させる可能性が高くなるからです。
また、短期売買での手数料は往復ビンタのようなものです。ビンタを食らうほど、自分のリターンを減らしてしまうので無駄な売買を控えましょう。
税金も忘れてはいけません。仮に売却で利益が出たとしても、納税することで、あなたの運用資産を減らしてしまいます。むやみに利益確定しなければ、納税を繰り延べすることで、税金分も運用することができるのです。
無駄に売却しないには
短期目線でしか持てない株は、買わないことです。ついつい、あまり調べずに買ってしまったが、少し調べると売りたくなった。みたいなことはありませか?
(昔の私のことです・・・)
長期保有に値する会社であるかじっくり腰を据えて判断することで短期に売却する可能性を下げることが出来ます。
私は、長期渡りに消費者に必要とされるビジネスであるか、競争力やブランド力、規模は小さすぎないか、企業に不正の温床となる風土はないかなど、多方面から検討するようにしています。
また、あえてガス抜きするのも手です。メインは手堅くインデックスや堅実な株式で固め、小額を短期売買や冒険的な投資に回す、コアサテライト戦略という考え方もあります。
コアサテライト戦略では、メインで手堅くリターンを出しながら、エキサイティングな投資をしたい欲求を満たすことが出来ます。少額に留めることで損失が出ても最小限に抑えられますし、自身に短期投資の適正も見極めることが出来ます。
(短期投資の才能が無くとも続けてもよいですし、才能があるのであれば、短期投資の比率を増やすのもアリかもしれません)
(私も短期ではありませんが、超高配当枠と、利益が禄に出ていない成長枠の株式を多少保有しています。銘柄紹介を過去行っているので、気になった方は調べてみてください)
最後に
少し更新をさぼってましたが、10月末前後までの株価下落から立ち直り順調に上昇している今、感じていることを書いてみました。(下落しているのは成長枠のアイツくらい。22%も下げているので少し買いに行くつもりです。)