決算内容
数字から抜粋と感想
収益 前年同期比12.8%増の565億$
営業利益 ” 25%増の268億$
純利益 ” 27%増の222億$
希釈後一株利益 27%増の2.99$
クラウド収益は29%増
発行済み株式株式数は希釈後で0.3%減少の7462百万株
営業利益率は、粗利益の改善やコストの管理により5ポイント増加の48%に
配当50億$、自社株買い41億ドルの計91億$を株主還元
クラウドを含めた収益とそれ以上に利益が伸びていることから、成長の継続を確認できます。何より48%の営業利益率が凄まじいですね・・・。
株主還元額は純利益の40%ほど、配当性向も増配実施後でも25%(四半期配当0.75$EPS2.99)ほどと、成長への投資と株主還元の丁度よいバランスのように感じます。下記は増配について。
電話会議内容(文章)から気になった点の抜粋と感想
AIについて
AzuruAI(独自AIの構築) 18000以上の組織が使用
Microsoft Fabric(AI搭載データ分析など)16000以上の顧客(フォーチュン500企業の50%以上を含む)
GitHub Copilot(開発支援AI)100万人を超える有料ユーザーと、37000の組織
Power Platform(自然言語でアプリ作成、データ分析)にCopilotを導入し、3MやTOYOTAを含めた126000以上の組織が使用
Power Apps(AI搭載のロー・ノーコード開発)月間アクティブユーザーは2000万人で、前年同期比40%の増加している
などなど。
他にも医療分野やセキュリティー、マイクロソフトオフィスにAIの支援の展開をしつつあるようです。
既に様々な分野で使用されている事実から、AIの汎用性と大きな可能性と規模に期待が持てる話に感じました。あとはAIとクラウドの相性の良さも。
ただ、私自身がAIの事をよく理解できていないor体験できてない状態で、AI成長期待に傾倒するもの危ないとも考えています。技術革新が企業に必ず利益をもたらすとは限りませんし。
ゲームについて
game passの再定義により登録者あたりのプレイ時間記録を更新。
今四半期発表のタイトルStarfieldはこれまでに1100万人がプレイしており、この発売日にgame passサブスクリプションの一日あたり加入者数最多を記録。
人気タイトルのMinecraftの販売数が3億本に。
ゲーム部門の収益は9%増加
Xbox のコンテンツ、サービスの収益は13%増加
Activision Blizzard買収完了したことで、130億$のフランチャイズを獲得し、強力で幅広いコンテンツポートフォリオに。
ゲーム分野の収益成長はActivision Blizzard買収により40%半ばから後半、Xbox のコンテンツとサービスの収益は50%半ばから後半を見込む。
Activision Blizzardの統合・取引コストで下半期に四半期ごと9億$のコスト発生を予想。
手持ちのポートフォリオの強みや戦略により、ゲーム分野も着実に成長させていると感じました。(xboxハードは除く)全体としてActivision Blizzardとの相乗効果を期待させるもので、一ゲームファンとしても、一投資家としても今後の展開が非常に楽しみです。
最後に
解釈や計算の間違いがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
今回、私が残念な点をひとつ挙げるとすれば、投資家のMSFTへの成長期待が剥離せず買い増しのチャンスが遠のいたことでしょうか。では