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私は元々節約家ではありません。
子供の頃から物欲の塊で、お菓子や玩具を欲しいと考え、友人宅に当たり前のようにある週刊誌や、ゲームの豊富ラインナップを羨みながら育ちました。
就職すると、収入の全てを物欲を満たすために使いました。やがて消費先は物だけでなくギャンブルや、車にもハマり、年収以上のスポーツカーをローンを組み購入していました。
このような、浪費を続けていた私は、なぜか?車趣味のおかげで節約に目覚めることになります。
節約のきっかけ
それは、車のガタに気づいた時のことです。年収以上の車両価格に、手取り年収程の改造費をかけた車も、いつか壊れてしまうのだと察します。
年収と貯蓄の状況から、車を維持、もしくは同水準の車を購入するには、車以外の浪費を辞める他ない、との考えに至ります。
そこから、浪費を止め節約生活(というか普通の生活?)を始めました。
節約思考の推移
そんな生活を続け、数年が経ち、ついに車が壊れる時が来ます。エンジンブローでした。
もちろん修理も検討しましたが、悩んだ末に、安価な軽自動車に乗り変えることにします。
理由は、完全に直ることが保証されないこと。貯蓄は依然不十分で、より苦しい状態で維持せざる負えない状況。そして、このまま節約を続ければ、憧れの車である(ドイツ製スポーツカー)にも手が届くかもしれないという思惑があったからです。
そして更に数年後。ついに、憧れの車をローンを組まず購入できる貯蓄になりました。
その車を買ったのか? いえ、買いませんでした。
憧れの車を買わなかった理由
理由は2つあります。
一つ目は、価値観の変化です。
貯蓄する前は、その車には価格相応の価値があると疑いませんでした。
しかし、いざ買える状況になると、その車より苦労して貯めた貯蓄の価値が遥かに大きいと感じるようになっていました。
もう一つの理由は、「高性能でなければ面白くない」という固定概念がなくなったからです。
以前の私は、安い車は価値も、走らせる楽しみも無いと思っていました。
確かに、高性能車でなければ味わえない楽しさはあります。
しかし、安価な車であっても、実際に走らせると、限界が低い分、速度を出さずとも十分楽しめることが分かります。
安価な車でも、それなりの楽しみがあることに気づくと共に、車を運転すること自体が好きだったことに気づきました。
そう、身分不相応な車は、不要なのだと。
最後に
私にとって車は、浪費の象徴で、節約のきっかけでもあります。今も変わらず車好きですし、過去の浪費を後悔していませんが、もう二度と浪費家に戻ることもありません。
その後も一層、節約と貯蓄に邁進し、あるタイミングで投資を行うようになります。というわけで、次回の投資に目覚めたきっかけに続きます。