住宅ローンの金利上昇 準備できてる?

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新発10年債利回りを中心に、各年限の新発国債利回りが上昇しており、2011年12月以来の高水準となっているようです。

 

 

金利上昇で心配になるのが、住宅ローンを借りている人への影響です。更に金利が上がるのか、この水準でとどまるかは日銀の政策次第で不透明ですが、少なくとも、急低下する可能性はなさそうに見えます。

 

 

あなたは変動派?固定派?

固定金利国債利回りに影響を、変動金利は日銀の政策金利短期金利)影響を受け変動します。

 

国土交通省 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書より

 

上記は、令和6年3月に国土交通省が公表した、民間住宅ローン調査結果から、貸出残高の金利タイプ別グラフです。

 

令和4年度末時点で残高の7割近くが変動金利型となっています。

 

今回の国債利回り上昇は、新規・借り換えで固定金利を選択する際に影響を受けますので、現時点での影響はすくなくないかもしれませんが、逆に日銀が政策金利を上げるようなことがあれば、多くの人に影響を与えると言えるかもしれません。

 

一説によると変動型が多数の住宅ローンへの影響を恐れ、日銀は政策金利短期金利)を上げられない、もしくは僅かしか上げられないだろう、という考えもあるようです。

(どうなるか分かりませんが)

 

私ならどう備えるか

何も対応しなくても、問題がない世界線もありえます。例えば、金利が低く抑えられる、金利が上昇以上にあなたの実質賃金が上昇すれば影響はありません。

 

ですが、自然災害と同様に、日銀に期待したり祈るよりは、自ら備えておいた方が賢明であると言えるのではないでしょうか。

 

私が勧める備えは、貯蓄を積み上げておくことです。

理由は、貯蓄があると返済能力や心に余裕が生まれますし、繰り上げ返済により元本を減少させることもできるからです。

 

経済的、精神的な余裕は大事です。科学的にも金銭的な心配は、頭脳や心身の活動に負の影響を与え、パフォーマンス低下をもたらすと言われています。

 

投資を少しでもかじっていると、元本と金利の影響力がよく理解できます。投資と借金は鏡合わせで、投資リターンは元本が大きく、利回りが高いほど増えますが、借金の返済総額は元本が小さく、金利が低いほど、減ります。

 

借金において、自身でコントロール出来ない金利に目を向けるより、(低金利な金融機関・商品に乗り換えるという方法もありますが)コントロール可能な元本減少に目を向けることが再現性が効果的であると言えます。

(あくまで備える場合の一例です)

 

 

 

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