今の株式市場は、波が引いてきちんと水着を着用していた人と、つけていない人をさらけ出している状態

世界的な株安局面がやってきました。8/5の日経平均は一日で4000円近く値を下げ、42000円越えの記録的な高値をつけた7/11からは約25%の下落しています。

S&P500も高値をつけた7/16からは8.5%下落しています。

急速な円安も進んでいるため、円建てではもう少し大きく約15%の下落となっています。(日本での8/5基準価格で計算したので8/5米国市場の下落は含まれていません)

 

日本株と日銀利上げに対する個人的な見解

利上げについて

7月末の金融政策決定会合後に、日銀は政策金利を0.25%を目途への引き上げを発表しました。

植田総裁は0.5%は壁ではない、経済や物価の情勢が見通しに沿って動けば引き続き金利引き上げの考えを示していますが、これは円売り勢に対する牽制とみています。

 

物価高に苦しむ庶民の私目線では、非常にいい仕事をしてくれました。

たかだか0.15%の利上げで、金利継続引き上げに耐え得るほど経済や物価が強いとは一言も言っていないにもかかわらず、円売り勢に今後も利上げをしていく姿勢だと錯覚させてしまったのですから。

 

日本株下落は植田総裁が悪いのか?

日本株下落のきっかけをつくった植田総裁を恨む声がよく聞こえます。なぜ今上げたのだと。

 

しかし、私がそれを聞いて思うのは、仮に海外勢がいないと高値を維持できない程度のものであったり、為替がひと昔前の水準に戻るだけで値を下げるのであれば、それは適正価格だったのだろうかということです。

 

金利を0.15%に引き上げただけで、日本経済の見通しが悪化するのでしょうか? 仮に悪化するなら、なぜそんな脆弱な市場に投資をしたのか?

 

そもそも株式でリスクなしでリターンをえられると考えていたのでしょうか?

 

日本株は割安、米国株は割高という言葉に踊らされて、日本株を買っていただけなのでしょうか?

 

 

経済アナリストや、株式の専門家、その他情報発信しているブロガーなどほぼ全ての人の本業は、株式投資ではなく、情報提供であることを忘れてはいけせん。

 

株式投資を本業にできない、つまり株式投資の実践面に不安がある程度の知識で、ひと昔前の天気予報程度にすぎません。(株価下落のもっともらしい説明は出来るが、株価やタイミングを当てることは出来ない)

 

言い方は悪いですが、自称専門家たちの意見を鵜呑みにした投資家の自己責任であり、植田総裁や日銀を恨むのは筋違いなのではと思ってしまいます。(賢くない投資家を食い物にしている、自称専門家達も私の意見は予報に過ぎないと明言すればよいのでしょうが、それを言うと食い扶持が減るから言えないでしょうね・・・)

 

賢者の言葉

あるは賢者このような趣旨の言葉を残しています。

「波が引いて初めて裸で泳いでいる人が分かる」(波が高い=株価が高い、波が引く=株価が下落する 水着を着ている=リスクコントロールをしている、裸で泳いでいる=リスクコントロールをしていない人)

 

「人は商品のバーゲンを喜ぶのに、株価のバーゲンを喜ばない」

 

「長期間売買できなくとも、保有したいと思えないのなら、一瞬たりとも保有すべきではない」

 

など。

 

過去には、時代遅れだと揶揄されど、長期的に正しいのは、直近の株高時でも、株を減らして、現金を積み上げていた賢者だと考えています。

 

最後に

さて現時点で日本株は前日の半値戻しとなっていますが、日本株、米国株共に更なる下落が待っているのか、これから戻していくのかは分かりませんが、安く仕込みたいのなら、そろそろ買うことを意識しはじめるタイミングだと考えています。が、焦ってはいません。

 

定期積立や定期購入していますし、資産における株式比率は約9割と高水準です。

ですから私は、買い時を逃すことを恐れず、じっくり確信が持てる買い場だけでバットを振っていきたいと思います。

 

 

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